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瓦について

屋根材の選び方

瓦は建物を構成する一つにすぎませんが、建物を雨風から守る大切な役目を担っています。度重なる地震で瓦は重いと敬遠されがちですが、昔ながらの木造家屋では骨組の柱に荷重をかけて家を安定させているので屋根材として瓦は最適です。逆に軽くすると台風等の強風に弱くなるため、屋根材は建物にあったものにしなければなりません。なので建物がコンクリート製や壁で建物を支える構造の場合は屋根は軽い方が良く、瓦である必要は無いといえます。

写真はお堂に瓦を葺いたものですが瓦の荷重が柱に伝わり、安定をしています。

 

瓦の強み

瓦の強みは、いろいろありますが板金、スレート等の屋根材に比べて耐候性が群を抜いて強いことです。瓦は何年持つのかとよく聞かれますが、現在、屋根に葺かれている瓦で最古のものは、奈良の元興寺に飛鳥、奈良時代に焼かれた瓦が行基葺きという工法で葺いてあります。これは当時の瓦で屋根を一部再現したものですが瓦自体は1000年以上もちます。

 

但し、棟の土や、木材の下地が空気中の湿気を含みそして乾燥を繰り返すことで風化をするため瓦をめくっての葺き直しは必要となってきます。民家で40~50年、お寺で100年(本葺の場合)くらいが目安です。

景観としての瓦

瓦は建物の一部材にすぎませんが、施工次第で建物の景観が全く違ってきます。町家などは直線的な線で構成されすっきりとした感じの物が多いです。

写真は軒先の瓦を一文字瓦という役物で施工した屋根です。京風の家に多くみられ屋根をすっきりと見せることが出来ます。

逆に、お寺などは建物自体もそらして、さらに、瓦もそらせて勢いをつけます。様々な工夫で瓦は葺かれています。街歩きや、お寺巡りをされる際は屋根に注目してみるのも面白いと思います。